大阪大学大学院博士後期課程 社会人ナノ理工学特別コースについて
概要
大阪大学では、エマージングサイエンスデザインR³センターと大学院理学研究科・工学研究科・基礎工学研究科の3研究科が連携して、大学院博士後期課程社会人ナノ理工学特別コースを平成29年度春より開設しました。この特別コースは、企業等におけるものづくりの研究開発に学術的実績を持ち、所属機関より博士号取得を嘱望される現役の社会人が、仕事と両立させながら、科学技術の社会性・国際性を育みつつ博士号を取得し、国際的に活躍できることを目的とするものです。 このコースでは、大阪大学の1年間の学び直し教育である大阪大学ナノ高度学際教育研究訓練プログラム(社会人教育)をプレ教育として修了し、所属機関により博士の十分な効果が期待できる職務に将来従事させることを強く期待される優秀な若手・中堅社会人を対象とします。本特別コースは優秀な社会人の学び直しと学位取得の2つのプログラムを組み合わせた先進的でユニークな社会人博士人材養成課程であり、年齢層、背景の異なる社会人と一般学生との討論、対話を通じたこれまでにないシナジー効果も期待できるとともに、博士号取得者を重要視する企業等との連携を深める事にも繋がります。
令和7(2025)年度4月入学 大阪大学大学院博士後期課程学生募集要項(社会人ナノ理工学特別コース)
本要項以外の事項については、志望する研究科発行の「博士後期課程学生募集要項*」を参照してください。
* 対象となる募集要項については、6(2)を参照のこと
1 本特別コースの大学院学生の受け入れ方針
本特別コースは、修士の学位をもつ(または修士の学位を有するものと同等以上の学力を持つ)優秀な社会人に対して博士後期課程への門戸を広げ、イノベーションにつながる科学技術の社会性・国際性の理解と実践の強化を図り、併せて博士号取得者を重要視する企業等との連携を深めるためにエマージングサイエンスデザインR³センター(※)がコーディネートして設けられたものです。理学研究科、工学研究科、基礎工学研究科の3研究科合同で行うもので、各研究科の社会人を含む博士後期課程の枠内で募集します。本特別コースでは、産学連携により実施されている大阪大学ナノ高度学際教育研究訓練プログラム(社会人教育)[科目等履修生高度プログラム]をプレ教育として修了あるいは修了見込みの優秀な若手・中堅社会人で、企業等の所属機関における研究開発活動において十分な学術的成果を上げている者を対象としています。また、応募者は、所属機関が博士号取得により十分な効果が期待できる職務に将来従事させる事を強く期待される者に限定します。選抜試験には、事前審査と本審査の二段階があります。
本コースの特色として、在学中に社会性・国際性を磨き、その成果を博士論文にも反映させることが求められます。また、本特別コースへの応募に当たり、エマージングサイエンスデザインR³センターのコーディネーターが、ナノ理工学の幅広い分野の中から入学志願者が希望する博士論文の研究に最も適した研究室を選べるように研究内容の聞き取り、指導教員の紹介、志望研究科・専攻の選択支援を行うとともに、入学後も引き続き所属機関における勤務の継続を可能とするために在学中の教育研究活動の実施内容等について指導予定教員と連携して相談・助言を行います。このため、下記の事前審査書類受理期限よりも十分余裕を持って巻末記載の事前審査の問い合わせ先宛に事前相談を行って下さい。
2 募集人員
研究科 | 対象専攻名 | 募集人員 |
理学研究科 | 物理学専攻、化学専攻、生物科学専攻、高分子科学専攻 | 若干名 |
工学研究科 | 生物工学専攻、応用化学専攻、物理学系専攻(精密工学コース)、機械工学専攻、マテリアル生産科学専攻、電気電子情報通信工学専攻、環境エネルギー工学専攻、ビジネスエンジニアリング専攻 ※各専攻の産学官共創コースを除く |
若干名 |
基礎工学研究科 | 物質創成専攻、機能創成専攻、システム創成専攻 | 若干名 |
3 出願資格
博士後期課程学生募集要項の出願資格を満たす者**で、それに加えて出願時において企業等(官公庁、民間会社など)に在職し、かつ過去に大阪大学ナノ高度学際教育研究訓練プログラム(社会人教育)を修了した者で、かつ所属機関から博士号取得を強く期待されている職務にある者。
**対象となる各研究科学生募集要項の出願資格を参照のこと。
4 志望研究科・専攻の相談について
本特別コースの趣旨を十分理解した上で事前審査に臨んでいただくと共に、事前審査時に志望研究科・専攻が参加できるようにするため、特別コースに入学した場合に研究指導を受けるに適した受け入れ教員について事前に相談しておく必要がありますので、出願希望者はあらかじめ余裕を持って大阪大学エマージングサイエンスデザインR³センターのコーディネーターによる相談を必ず行い、事前審査書類に志望する大学院研究科・専攻〔領域/コース(各研究科の学生募集要項による)〕を記入するようにしてください。相談希望者は事前審査に関する問い合わせ先までご連絡ください。
5 事前審査について
(1)各研究科への出願に先立ち、本特別コースの趣旨に則り、次のとおり事前審査を行います。
(2)事前審査書類受理期限〔郵送による申請に限る〕
2024年12月2日(月)必着で郵送してください。
必ず書留速達郵便とし封筒の表に「博士後期課程社会人ナノ理工学特別コース事前審査書類在中」と朱書きしてください。
郵送先 : 巻末に記載の「ナノ高度学際教育研究訓練プログラム事務局」宛
(3)事前審査必要書類
入学志願者は、下記の出願書類等を上記期限までにナノ高度学際教育研究訓練プログラム事務局へ送付してください。
出願書類等 |
摘 要 |
備 考 |
事前審査申請書 |
所定用紙に所要事項を記入してください。予め相談の上、志望研究科・専攻を記入すること。 |
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事前審査調書 |
所定用紙に以下の事項を含めて所要事項を記入してください。 |
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合否通知書送付用封筒等 |
角2サイズの封筒に住所氏名を記載の上、郵便切手490円(定型外簡易書留料金)を貼付してください。 |
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大学院修士課程の修了(見込)証明書(注) |
出身大学長または研究科長が発行したもの。 |
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大学院修士課程の成績証明書(注) |
出身大学長または研究科長が発行したもの。 |
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最終学校の卒業及び成績証明書(注) |
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各研究科募集要項で出願資格事前審査が必要とされている者のみ提出 |
英語能力の証明書類 |
試験の種類は問いません。コピー1部を提出してください。 ただし、事前審査に合格し本出願を行う際に、工学研究科で以下のとおり英語試験のスコアの提出が求められておりますので注意して下さい。 「2025年度大阪大学大学院工学研究科博士後期課程 学生募集要項<2025年4月入学>」に掲載の各専攻・コースが指定する英語能力証明書(TOEIC®Listening & Reading Test公式認定証、TOEFL受験者用控えスコア票<Test Taker Score Report>又はIELTS成績証明書のいずれか1つ)の原本とその写し(A4・白黒可)を提出してください。 |
事前審査の際に原本を持参のこと。 (証明書が応募締め切り期日に間に合わない場合は応募書類送付の際に受験済みであることを申告し、事前審査当日に原本とコピーを持参すること) |
研究計画書
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入学後に希望する研究の方向を、600字程度にまとめA4判用紙で文書作成ソフトにて作成してください。その際、博士論文として纏めることを希望する企業等における研究課題名を添えてください。(日本語または英語) |
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企業等における研究開発活動概要 |
研究開発活動の概要を2,000字程度にまとめA4判用紙で文書作成ソフトにて作成してください。共同研究の場合は本人の果たした役割と成果を明記してください。他に既発表論文等があればリストと別刷(コピー可)を添付してください。(日本語または英語) |
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評価書 |
研究開発活動における職場上司による評価書(様式任意) |
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推薦書 |
博士号取得に関する企業の推薦書。博士号取得を奨励し、本特別コース入学後も引き続き勤務を継続する事を了承し、本特別コース修了後に博士号取得による効果が十分期待できる職務に従事させることを企業が積極的に期待する趣旨を含むこと。(様式任意) |
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修了証のコピー等 |
ナノ高度学際教育研究訓練プログラム(社会人教育)の修了者であることが確認できる書類の写し |
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(注)①入学願書等に記載する氏名と証明書に記載された氏名が改姓名等により異なる場合は、改姓名の事実を証明できる書類(戸籍抄本等・コピーでも可)を添付してください。
②日本語・英語以外の証明書、文書、資料等には、日本語訳または英語訳を添付してください。
※出願書類等が不備の場合は、入学願書を受理できない場合があります。
(4)事前審査実施方法
(1) 事前審査は、エマージングサイエンスデザインR3センターと志望研究科と合同で、①口頭試問、②企業等における研究業績概要、職場上司による評価書、推薦書等の書類審査、③出身大学院(大学)の学業成績等を総合して行います。
(2) 口頭試問は、主として研究業績概要と、研究計画書等を中心にして行いますが、併せてナノ高度学際教育研究訓練プログラム(社会人教育)において習得した内容に関するものを含みます。
(3) 事前審査においては、特別コースに入学した場合に指導を受ける教員、および本出願を行う大学院研究科・専攻を決定します。
(5)事前審査実施日時、場所
日時 : 2024年12月6日(金)~ 12月13日(金)の期間内で1時間半程度の面接試問と面談を行う。
場所 : 原則としてエマージングサイエンスデザインR3センター(豊中キャンパス文理融合型研究棟3階)
※ 詳しい日程、場所については、メールにて12月4日(水)正午までに本人に連絡します。未着の場合は末尾に掲載されている大阪大学エマージングサイエンスデザインR3センターナノ高度学際教育研究訓練プログラム事務局に電話にて問い合わせください。
(6)事前審査合格発表
2024年12月17日(火)
発表方法 : 当日正午にエマージングサイエンスデザインR3センターのプログラム事務局前に掲示すると共に、事前審査合否通知書を当日郵送します。
6 本審査の出願期間及び出願手続き、試験日時、合格発表等
(1)事前審査合格者に限り、出願書類を受理します。
出願期間、出願手続き、試験日時、合格発表等については、志望する研究科の「博士後期課程学生募集要項」に記載された内容により行ってください。
ただし、出願書類の内、事前審査で提出した書類と重複している物については、再度の送付は不要です。(2)それぞれの募集要項については、各研究科のホームページ等の案内に従って入手してください。
なお、各研究科の対象となる募集要項及び出願期間等は以下のとおりですが、詳しくは必ず、本審査における試問内容を含めて各研究科の募集要項でご確認ください。
理学研究科:大阪大学大学院理学研究科 博士後期課程学生募集要項<2025年4月入学>
出願受付期間・・・2024年1月上旬を予定(10月下旬に公表) ※変更の可能性あり。
大学院理学研究科ホームページ–大学院入試– 重要なお知らせよりご確認ください。
https://www.sci.osaka-u.ac.jp/ja/admissions/admissions_d/#01
工学研究科:大阪大学大学院工学研究科 博士後期課程学生募集要項 <2025年4月入学>
出願受付期間・・・2025年1月6日(月)~ 1月8日(水) 〔窓口:土日祝日を除く。郵送は必着、ただし、期限後に到着した場合でも1月6日(月)以前の日本国内発信局消印のある「書留」郵便に限り受け付けます。〕
基礎工学研究科:大阪大学大学院基礎工学研究科 博士後期課程学生募集要項<2025年4月入学>〔社会人特別選抜を含む〕
出願受付期間・・・2025年1月6日(月)~ 1月9日(木) 〔窓口:土日祝日を除く。郵送は必着、ただし、期限後に到着した場合でも1月6日(月)以前の日本国内発信局消印のある「書留」郵便に限り受け付けます。〕
《事前審査に関する問合せ先、事前審査書類送付先》
大阪大学エマージングサイエンスデザインR3センター
ナノ高度学際教育研究訓練プログラム事務局
〒560-8531 豊中市待兼山町1-3
事務局所在地:大阪大学文理融合型研究棟3階
URL http://www.insd.osaka-u.ac.jp/nano/
℡.06-6850-6398(直通)/ E-Mail : nano-program@insd.osaka-u.ac.jp
《本審査出願書類に関する問い合わせ先、募集要項掲載、出願書類等送付先》
大阪大学大学院理学研究科 大学院係
〒560-0043 豊中市待兼山町1-1
URL https://www.sci.osaka-u.ac.jp/
℡.06-6850-5289(直通)/ E-Mail :ri-daigakuin@office.osaka-u.ac.jp
大阪大学大学院工学研究科 教務課入試係
〒565-0871 吹田市山田丘2-1
URL https://www.eng.osaka-u.ac.jp/
℡.06-6879-7226(直通)/ E-Mail : iso-staff@eng.osaka-u.ac.jp
大阪大学大学院基礎工学研究科 大学院係
〒560-8531 豊中市待兼山町1-3
URL https://www.es.osaka-u.ac.jp/ja/examinee/graduate-school-of-engineering-science/entrance-exam/
℡.06-6850-6146(直通)/ E-Mail :ki-daigakuin@office.osaka-u.ac.jp
※ 大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究センターは令和4年4月1日より名称が変更され、日本語名称:大阪大学エマージングサイエンスデザインR3センター(R3 :アールキューブと読み、recurrent, reskilling, and (research) retrainingを表す)、英語名称:R3 Institute for Newly-Emerging Science Design、英語略称INSD、となり、ナノサイエンス・ナノテクノロジー分野を基盤として新たに勃興する科学(エマージングサイエンス)の飛躍的発展のために理工系の横断連携・融合領域に関する各種教育研究プログラムを国際・産学共創で企画実施し、ナノサイエンス・ナノテクノロジー分野に精通した研究者・技術者の人材育成に一層努めます。
令和6年9月発行
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