大阪大学エマージングサイエンスデザインR3センター

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概要・履修の指針(社会人博士後期課程を含む)

「ナノ高度学際教育研究訓練プログラム」(社会人教育プログラム)

始めに
 昨今の目覚しい先端科学技術の多くは、既存の学問領域を超えた分野間の交流と連携による新領域の形成、産業への迅速な展開という大きな流れの中で生み出されています。また、科学技術の国際的な広がりの中で、新産業、新技術の展開も多様なかたちで進んでいます。ナノテク材料分野は、第6期科学技術・イノベーション基本計画で掲げられたSociety5.0に向けた安心・安全な持続社会の実現、イノベーションエコシステム、グローバルな社会課題の解決・社会実装推進などにおいても、これらを支える重要な基盤科学技術として、産学ともに重要な役割を担う分野とされています。
 このような学際的視点、日本の現状また将来展望に基づき、大阪大学では、11部局(工学、基礎工学、理学、医学系、薬学、生命機能の各研究科、産業科学、接合科学、レーザー科学の各研究所、超高圧電子顕微鏡センター、エマージングサイエンスデザイR3センター)の教員を中心に、社会人を対象とした「大阪大学ナノ高度学際教育研究訓練プログラム」を実施してきました。このプログラムは、国内唯一となるナノ理工学人材育成のための系統的社会人教育プログラムであり、「ナノ高度学際教育研究訓練プログラム」として文部科学省科学技術振興調整費・新興分野人材養成プロジェクトに指定されて以来、この21年間、文部科学省の支援を受けて実施されています。この間、222の企業などから1700名を超える履修生が参加され、リスキリングの後、各産業分野等において活躍をされています。また、カリキュラム内容も、企業サイドからのご意見を伺いながら、基礎科目も含めて、より良いものを目指して、毎年ブラッシュアップしてきました。その結果、学術の進歩やその応用に関する考え方の変化と、その国際的な広がりの中で、社会の発展に寄与する新興科学技術の方向性を見据える人材育成のためのプログラムとして提供してきました。

プログラムと履修の概要
(詳細はパンフレットにも掲載しています。)

  1. コース
    コース1 マテリアル・デバイスデザイン
    コース2 エレクトロニクス材料・デバイス
    コース3 機能化学・バイオ
    コース4 ナノ構造・機能計測
    この4コースの中から1つを選択、1回 3時間(18から21時、原則 週1回)、年間30回の夜間講義と全コース共通講義4回を受講 (計 8単位)
    (複数のコースの講義を受講することも可能)
  2. 受講の仕方
    大阪大学豊中キャンパス(豊中共創棟A)、サテライト会場、遠隔地の受講生の方にはWeb配信によるオンタイム双方向ライブ講義、後日のストリーミング受講
  3. 実習
    大阪大学 豊中あるいは吹田キャンパスにおける先端機器を用いたコース別・少人数の短期実習 (3~5日程度)(1単位)
  4. 土曜講座
    先進技術のリスクマネージメント、社会普及を含む社会受容問題とロードマップに基づき多様な要素科学技術の進展を考える技術デザインについて討論中心集中講座への無料参加(半期 各4回)
    大阪大学豊中キャンパス(豊中共創棟A)、遠隔地の受講生の方にはWeb配信によるオンタイム双方向ライブ講義
    (この土曜集中講座の受講修了について単位認定はありませんが、大阪大学の社会人大学院博士後期課程に入学された場合には、大学院の単位として認定が可能です。)
  5. 修了書
    大阪大学総長とエマージングサイエンスデザインR3センター長の連名での修了認定証授与と大学院正規単位の付与(計9単位)
  6. 社会人博士後期課程入学への支援
    本プログラムの修了者を対象とする博士後期課程社会人ナノ理工学特別コース(働きながらの博士学位取得コース、理・工・基礎工学 3研究科)へのプレパラトリー支援
  7. 受講生の交流と最新技術情報の収集
    産業動向や成長産業に関する情報交流会や技術セミナー(年4回程度開催)への無料参加

博士後期課程社会人ナノ理工学特別コース
「ナノ高度学際教育研究訓練プログラム (社会人教育プログラム)を修了した社会人を対象とした「博士後期課程社会人ナノ理工学特別コース」を設けています。詳細はここからご覧下さい。