第二期科学技術基本計画において我が国の科学技術政策の3大重点領域の1つとして位置づけられたナノサイエンス・ナノテクノロジーに関する
大阪大学全体の研究教育の企画・推進・支援を目的として、2002年4月に総長直属の企画・推進組織として発足したナノサイエンス・ナノテクノロジー研究推進機構は、
実行組織として企画推進室を置き、ナノ教育研究を組織的かつ戦略的に統括することを目指した。
2004年度よりの国立大学法人化に伴い、副学長統括の研究推進室の下に置かれる組織となった。
同年6月に科学技術振興調整費振興分野人材養成「ナノ高度学際教育研究訓練プログラム」を実施するために、企画推進室に人材育成オフィスを設けて、
人材育成活動を推進してきたが、2008年12月に「ナノ高度学際教育研究訓練プログラム」を継承し継続実施するための組織として、
大阪大学ナノサイエンスデザイン教育研究センターが創設されたことに伴い、人材育成オフィスの役割は全面的にセンターに移行した。
さらに、2005年度より、研究推進室(後に、研究・産学連携室)の下に新たに置かれた5つの研究戦略WGのうちのナノサイエンス・ナノテクノロジー分野WGを兼ねてきたが、
2010年度より研究企画WG見直しに伴い、直近2〜3年以内のプロジェクト立ち上げと外部資金獲得を目指す機能を研究・産学連携室所属の公募型研究企画WGに委ねることとし、
研究・産学連携室に直属していたナノサイエンス・ナノテクノロジー研究推進機構は発展的に組織再編を行うこととなった。
そこで全学横断の長期的展望に立った学内のナノサイエンス・ナノテクノロジー分野全体に係る教育・研究の方向性及び、関連部局間の対等な連携結束を図る組織については、
2005年度のグランドデザイン策定に向けた研究推進プロジェクト提案以来の懸案事項であったナノ研究アライアンス構想を実体化する
コミュニティー(「大阪大学ナノサイエンス・ナノテクノロジーアライアンス」と呼称)を2010年4月に結成するに至った。
|